【保存版】30代でFIREするにはいくら必要?独身・夫婦別にFPが解説

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  • 30代独身FIREの必要資産額は6000万円、できれば7000万円以上。
  • 30代夫婦FIREの必要資産額は9000万円。
  • 30代ではゆるく仕事をしながらリタイアするサイドFIREを選択する人多い

30代でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成することは、多くの人にとって夢のようなライフプランです。
しかし、現実には「必要な資産額はいくらか?」「どんな運用戦略が良いのか?」「暴落やインフレにどう備えるか?」といった具体的な疑問や不安がつきまといます。

本記事では、独身・夫婦別に必要資産額を試算し、運用戦略や取り崩しルール、さらに30代特有のリスクとその対策まで徹底解説します。
これを読めば、30代FIREの実現可能性と持続可能な方法が明確になるでしょう。

まずは、FIREについて簡単に解説します。本題の30代のFIREについてを見たい方は飛ばしてください。

FIREとは?意味と特徴

FIREは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取った言葉で、日本語では「経済的自立と早期退職」を意味します。
もともとはアメリカで広まった新しいライフスタイルで、欧米を中心に注目されていましたが、近年では投資ブームや働き方改革の影響もあり、日本でも急速に浸透しています。

FIREと早期リタイアの違い

日本では、FIREという言葉が登場する前から「早期リタイア」という概念は存在していました。どちらも定年前に仕事を辞めるという点では共通していますが、リタイア後の資産運用方法に明確な違いがあります。

  • 早期リタイア:十分な貯蓄を確保し、その後は貯蓄を切り崩しながら生活するスタイル。
  • FIRE:資産運用を行いながらリタイアし、その運用益や配当といった不労所得で生活費をまかなうスタイル。

このため、FIREは早期リタイアよりも必要貯蓄額が少なくても実現できる可能性があり、30代・40代といった若い世代からも支持を集めています。

FIREに必要な金額の考え方

FIRE達成に向けた必要資産額を算出するうえで、最も重要なのは「年間生活費」の見積もりです。正確に把握することで、資産額を無駄に増やしすぎず、逆に不足させるリスクも防げます。

生活費を試算する際は、以下の項目を考慮しましょう。

  • 居住費:住宅ローンの有無、持ち家か賃貸か。持ち家でも固定資産税や修繕費は発生します。
  • 食費:独身か夫婦かで大きく変動。外食の頻度や自炊習慣で年間数十万円の差が生じます。
  • 光熱費・通信費:電気・ガス・水道代、インターネットやスマホ代。省エネ化や格安SIMで削減可能。
  • 医療費・保険:年齢とともに増加する傾向。保険料も含めて計算する必要があります。
  • 趣味・娯楽費:旅行や趣味活動など、生活の質を保つための支出。
  • その他の支出:被服費、交際費、家電の買い替えなどの突発的な出費。

必要資産額の目安

FIREの世界では「年間生活費 × 25倍」という計算式がよく使われます。これは米国の4%ルールに基づく考え方で、資産の4%を毎年取り崩しても長期間資産が維持できるというものです。

例:年間生活費が300万円の場合

300万円 × 25倍 = 7,500万円

ただし、30代や40代でFIREする場合は退職期間が40年以上に及ぶ可能性があるため、インフレや長寿リスクを考慮し、「年間生活費 × 30倍」程度で試算する方が安全です。

30代FIREに必要な金額と条件【独身・夫婦別試算】

30代でFIREを目指す場合、まず把握すべきは生活費と必要資産額の関係です。
FIREの世界でよく用いられる「4%ルール」に基づけば、年間生活費の25倍の資産を用意すれば、理論上は資産を減らさずに生活が可能です。

例えば、独身で年間生活費を240万円(毎月20万円)に設定する場合、必要資産額は約6,000万円。
一方、夫婦で年間生活費を360万円(毎月30万円)に設定すると必要額は9,000万円になります。

ただし、これは「フルリタイア」を前提にした計算です。副業や配当収入が年間100〜200万円程度あれば、必要資産額を数千万円単位で減らせます。
このため、30代でのFIREでは「サイドFIRE(資産+副業収入)」を選択する人が多く見られます。

また、生活拠点を地方や海外に移すことで生活費を圧縮し、必要資産額をさらに減らす方法もあります。
次のセクションでは、独身と夫婦それぞれのケースをさらに具体的に見ていきましょう。

【独身・30代でFIREする場合】必要資産額と生活費目安

独身の場合、生活費は比較的抑えやすく、FIREに必要な資産額も夫婦に比べて少なくなります。
東京都心に住む場合でも、家賃を抑え、外食を減らせば毎月20万円以内に収めることは可能です。

生活費20万円×12ヶ月=年間240万円。
4%ルールに従うと、必要資産額は240万円×25=6,000万円。

しかし、30代FIREでは「60歳までの長期生活費+老後資金」を考慮する必要があるため、生活費が物価上昇で増えることも想定して7,000万円以上の資産を目標にするのが安全です。

さらに、副業(例:リモートワーク、Web制作、動画編集)で月5万円の収入を得られる場合、必要資産額は約4,500万円まで下げられます。
このように、副業や不労所得を組み合わせることで、30代独身FIREのハードルは現実的な範囲に下がります。

【夫婦・30代でFIREする場合】必要資産額と生活費

夫婦でFIREを目指す場合、生活費は単純に独身の倍にはならないものの、必要資産額は大きくなります。
地方や郊外に住めば家賃は抑えられますが、食費や光熱費、趣味・旅行などで毎月30万円は見積もるのが現実的です。

生活費30万円×12ヶ月=年間360万円。
4%ルールに従うと、必要資産額は360万円×25=9,000万円。


ただし、夫婦のどちらか、または両方がパートや副業で月5〜10万円稼ぐだけで必要資産額は7,000万円程度まで下げられます。

また、夫婦の場合は将来の子育て費用、親の介護費用なども考慮すべきです。
このため、FIRE後も少なくとも年間100万円程度の副業収入を維持できる仕組みを作っておくことが望ましいでしょう。

資産運用と取り崩し戦略

30代でFIREを達成した後は、資産を守りながら生活費を賄う「資産運用」と「取り崩し戦略」が生命線となります。
運用を怠れば資産はインフレや生活費で減っていき、長寿化リスクを高めることになります。

FIRE後も資産を株式や債券、不動産など複数のアセットクラスに分散させ、安定的なリターンを得られるようにしましょう。
米国株インデックス(S&P500や全世界株式)を中心に据え、債券や高配当株でリスクを抑えるのが基本です。

一方、取り崩し戦略は「4%ルール」が有名ですが、30代FIREでは保守的に3〜3.5%を採用するケースが多いです。
これは、30年以上という長期間を想定するため、市場の暴落や長期停滞期に備える必要があるからです。

運用の基本方針

30代FIREにおける運用の基本は、「長期・分散・低コスト」です。
資産寿命を最大限伸ばすため、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的に成長が期待できる資産に投資します。

おすすめは全世界株式インデックスや米国株インデックスに7割程度を投資し、残りを債券や現金、金(ゴールド)に配分するバランス型ポートフォリオです。
これにより、株式市場が低迷しても債券や金がクッションとして機能し、資産全体の変動を抑えられます。

加えて、配当再投資や積立投資をFIRE後も一部続けることで、資産の成長を維持できます。
ただし、高リスクな信用取引や暗号資産への過剰投資は避け、生活費3〜5年分の現金クッションを持つことが重要です。

取り崩し戦略

取り崩し戦略は、資産を長期間維持するための重要な設計図です。
よく使われるのは「4%ルール」ですが、30代でのFIREは老後までの期間が長いため、3〜3.5%の低め設定を推奨します。

例えば7,000万円の資産で3.5%を取り崩すと、年間245万円の生活費を賄えます。
不足分は副業収入や配当収入で補うことで、資産の減少を抑えられます。

また、「動的取り崩し戦略」も有効です。
市場が好調な年は少し多めに取り崩し、不況の年は支出を抑えることで資産寿命を延ばします。
さらに、定期的な資産比率のリバランスを行い、株式と債券の割合を目標範囲に戻すことも重要です。

30代でFIREをするリスク

30代でFIREを達成しても、その後の数十年間には様々なリスクが待ち構えています。
これらを事前に理解し、対策を講じることでFIRE生活を安定的に続けられます。

代表的なリスクは以下の通りです。

  • 長寿リスク
  • インフレリスク
  • 予期せぬ支出リスク
  • 心理的リスク
  • 暴落リスク

以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。

長寿リスク

長寿リスクとは、想定以上に長生きすることで資産が尽きてしまう可能性です。
30代でFIREすると、60年以上生活費を賄わなければならないケースもあり、通常の老後設計よりも長期にわたります。

対策としては、資産の取り崩し率を低めに設定すること、配当や家賃収入などの不労所得を増やすこと、そして生活費を下げる柔軟性を持つことが挙げられます。
また、長生きに備えて60歳以降に年金や社会保障を活用する計画も必要です。

インフレリスク

インフレリスクは、物価上昇によって生活費が増加し、実質的な購買力が低下することです。
30代FIREでは、数十年単位でのインフレを考慮しなければなりません。

対策としては、株式や不動産などインフレに強い資産をポートフォリオに組み入れること、生活費の一部をインフレ連動資産で賄うことが有効です。
また、生活コストが安い地域への移住も有効な戦略です。

予期せぬ支出リスク

病気、事故、家族の介護など、予期せぬ支出はFIRE生活を大きく揺るがします。
これらは予測が難しく、時に数百万円単位の出費となります。

対策は、生活費3〜5年分の現金クッションを確保しておくこと、医療保険や所得補償保険の活用、そして支出増加時には一時的に副業収入を増やす体制を整えておくことです。

心理的リスク

FIRE後は、自由な時間が増える一方で、社会とのつながりが減り、孤独感や虚無感に悩む人もいます。
特に働くことがアイデンティティの一部だった人は要注意です。

このリスクを避けるためには、FIRE後の生活目的や趣味、コミュニティ参加を事前に計画しておくことが重要です。
副業やボランティアで社会との接点を維持することも有効です。

暴落リスク

株式市場の大暴落は、FIRE生活に直撃します。
特に30代FIREでは、資産の多くを株式に依存しているケースが多く、暴落時の資産減少が生活不安を招きます。

対策は、現金や債券を資産の20〜30%確保し、暴落時には株式を売らずに生活費をまかなうことです。
また、暴落時には買い増しを行える余力を残すことで、回復期に資産を増やせます。

資産形成までのステップ

30代でFIREを実現するには、早期からの計画的な資産形成が必要です。

  1. 収入増加(昇給、副業、転職)
  2. 支出最適化(固定費削減、生活のミニマル化)
  3. 投資(長期・分散・低コスト)
    この3本柱が基本です。

特に副業はFIRE後の収入源にもなるため、スキル系(プログラミング、動画編集、翻訳など)を選ぶと有利です。
また、生活費の低い地域に住むことも早期達成の近道です。

まとめ

30代でFIREを達成するには、独身で4,500〜7,000万円、夫婦で7,000〜1億円の資産が目安となります。
副業収入や生活費削減によって必要額を減らすことが可能です。

しかし、長寿・インフレ・暴落といったリスクへの備えがなければ、せっかくのFIRE生活が短命に終わる可能性があります。
資産運用と取り崩し戦略を堅実に組み立て、柔軟に生活スタイルを調整できるようにしておきましょう。

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この記事を書いた人

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